恋愛強者3割が女性を"独り占め"している…残りの恋愛弱者が苦しむ「個人戦」婚活市場の弱肉強食

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(写真:buritora/PIXTA)

昨今の日本の少子化はほぼ婚姻減で説明がつくもので、婚姻減も20代の減少に尽きます。さらにそれらの経済環境まで踏み込むと、中間層が結婚できていないという状況が浮き彫りになります。決して、若者の「結婚離れ」などという価値観の変化ではないことは当連載でも繰り返しお伝えしてきました。

とはいえ、婚姻減は経済環境だけではなく、若者を取り巻く社会環境の変化の影響も大きい。その社会環境変化が、結果として結婚したいと思う男女の微妙な食い違いを生じさせ、マッチング不全を起こしていることも無視できない要因です。

出生動向基本調査によれば、1990年代から30年以上、20〜30代独身男女の「結婚前向き率」は男4割、女5割でまったく変わらず推移していますが(参照→日本の若者「本当は結婚したい」のにできない真因)、男女間には常に10%の乖離があります。

「結婚前向き率」が年齢によって男女でズレ

さらに細かく年齢別で見ていくとそのズレが浮き彫りになります。以降は私のラボで調査したデータをもとに説明していきます。まず、5歳階級別に男女それぞれの「結婚前向き率」は以下の通りです。年齢によって男女が逆転していることがわかります。

20代では、女性が66%と高いのに対し、男性は20〜24歳で40%、25〜29歳でも51%しかありません。男女ともに年齢があがるとこの結婚前向き率は下がりますが、40歳以上になるとこの前向き率は男女逆転します。つまり、女性が結婚したいと一番思う20代の時に20代の男性は結婚に後ろ向きであり、同じ年代の相手を見つけようと思うと「女余り」になってしまうことになります。

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