「働きアリの法則」というものがあります。
これは、アリの集団を「よく働く・普通に働く・働かない」に分類したときに、よく働くアリが2割、普通に働くアリが6割、働かないアリが2割に分かれるという研究に基づくもので、別名「 2:6:2の法則」とも呼ばれます。
この法則のおもしろいのは、たとえ「上位2割の働くアリ」だけを取り出してグループ化しても、その2割の中で従前のように2:6:2に分かれてしまうというところです。逆に、働かない2割の下位群だけを抽出しても、その中から働く2割が生じるということでもあります。
変わらない「恋愛強者3割の法則」
同様のことは、人間の恋愛においても再現されます。
私は、以前より「恋愛強者3割の法則」と言っていますが、いつの時代でも、どこの地域でも、何の集団であっても、恋愛においてモテる層というのは大体3割程度であるというものです。厳密にいえば、恋愛強者3割、中間層4割、恋愛弱者3割と3:4:3に分かれます。
テレビのニュースなどではよく「若者の恋愛離れ」や「草食化」などと言われます。その際に、必ず街頭インタビューの映像を差し込んで、中高年者が「最近の若者は意気地がないね。俺の若い頃は……」と流し、さも昔は「若者の恋愛意欲が旺盛だった」かのような演出を入れたがります。もちろん、回答した人が恋愛力の高い人だった場合もあるでしょうが、少なくとも今も40年前の若者も恋愛している割合は大差ありません。
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