恋愛強者3割が女性を"独り占め"している…残りの恋愛弱者が苦しむ「個人戦」婚活市場の弱肉強食

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そうした合コンは、コロナ禍を経てめっきり下火になりました。なぜなら、会をセッティングしてくれた恋愛強者がマッチングアプリに転向してしまったからです。恋愛強者にしてみれば、メンバーを集め、お店を予約し、会計係まで務める面倒くさい合コンをするより、自宅のソファに寝そべりながらスマホをポチポチしていればいくらでも相手が見つかるようになってしまったのだから当然です。

個人戦となってしまった恋愛

そうして誰もお膳立てする人たちがいなくなり、いつしか恋愛も結婚も完全な個人戦になってしまった。恋愛も結婚も個人の自力でどうにかしろという流れになってしまったわけですが、個人戦でどうにかなるのもまた恋愛強者だけです。かくして、7割の恋愛中間と弱者層は出会いの機会もないまま20代を通り過ぎていってしまうことになります。

マッチングアプリなどというツールがあって得するのは恋愛強者の3割だけで、残りの7割の男女にはメリットはあまりないどころかむしろ弊害のほうが多いでしょう。

「結婚は興味ない、したくない」という人はそれで結構ですが、今は結婚したくてもできない不本意未婚は男女とも6割にならんとしています。経済的な問題とは別に、個人戦となってしまった恋愛の社会環境もまた婚姻減に拍車をかけているといえるでしょう。

荒川 和久 独身研究家、コラムニスト

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あらかわ かずひさ / Kazuhisa Arakawa

ソロ社会および独身男女の行動や消費を研究する独身生活者研究の第一人者として、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・Webメディアなどに多数出演。著書に『「居場所がない」人たち』(小学館新書)、『知らないとヤバい ソロ社会マーケティングの本質』(ぱる出版)、『「一人で生きる」が当たり前になる社会』(ディスカヴァー携書)(ディスカヴァー携書)、『結婚滅亡』(あさ出版)、『ソロエコノミーの襲来』(ワニブックスPLUS新書)、『超ソロ社会』(PHP新書)、がある。

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