「独身男には欠陥がある」は大いなる誤解だ

結婚する男とは「幸せの貯蔵庫」が違うだけ

日本の消費のこれからは、「ソロモン」が握っているかも知れません(写真:HHImages / PIXTA)

ソロ男という言葉をご存知でしょうか?「そろお」でも「そろおとこ」でもない。「そろだん」と読みます。正式には「ソロ活動系男子」、略して「ソロ男」です。

博報堂は、2014年に「ソロ男プロジェクト」を立ち上げました。広告業界において、従来ほとんど注目されてこなかった独身男性の生態を調査し、私はのべ3000人以上の男性を調査、100人を超える独身男性と直接対面してきました。

その内容は、拙著『結婚しない男たち―増え続ける未婚男性「ソロ男」のリアル―』という本に書いていますが、本連載においては、ソロ男だけではなく、同様に結婚しない「ソロ女」や、結婚したが離婚してソロに戻る人など、広い意味でのソロ生活者を「ソロモン」と呼んで、彼ら彼女らの生態や意識について紹介していきたいと思います。

「独身男性」=「ソロ男」ではない

ソロ男とは、基本的に20~50代の独身男性を指しますが、それならば、わざわざソロ男なんて言葉を使わずに、「独身男性」でよいではないか?というご意見もありました。しかし、全ての独身男性がソロ男であるわけではありません。

一口に独身男性と言っても、色々な人がいます。例えば、「働いている人」と「働いていない人」とでは、生活レベルも意識も異なります。同様に、「一人暮らしの人」と「親元で暮らす人」でも、家賃を自分自身で払っているかどうかで生活形態が大きく変わります。結婚観にしてもそうです。「結婚したいと思わない人」と「結婚したいと思っている人」の2種類が存在します。

これら、「有職なのか・無職なのか」、「経済的に自立しているのか・親に依存しているのか」、「結婚意思があるのか・ないのか」といった違いは、毎日の消費の意識や行動面で大きな違いとなって表れます。むしろ、白と黒くらい違うといっていい。

一人暮らしなら、家賃だけではなく、日々の食費も自分で払わなくてはならない。こうした男性を、同じ独身だからといって、親元暮らしで家賃も食費も払わない独身男と同列に扱うのはどう考えてもおかしいわけです。独身男性の中で、ちゃんと働き、経済的に親に依存もせず、結婚する意思が“現在”ない男。これらすべての条件を満たしている男を、ソロ男と呼びます。よって、ソロ男にはニートや親の年金に依存する「年金パラサイト」のような人は含みません。

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