拙著『結婚しない男たち』を出したとき、意外なことに女性からも多くの反響をいただきました。本の中で分析した「ソロ男(ソロ活動系男子)」の特徴を見て、「これって、あたしだ!」という感想をお持ちになった独身女性がたくさんいたのです。
昨今、男性だけではなく女性の未婚率も急上昇しています。2015年の「国勢調査」よると、女性の生涯未婚率(50歳時点で未婚の割合)は14.1%で、5年前の前回調査と比べて3.4%も上昇しています。中には、結婚したくてもできなかった人がいる一方で、あえて結婚しない選択をする人もいるはずです。そして、そういった女性は、もしかして、私が調査しているソロ男に似た女性、すなわち「ソロ女」なのではないか。そんな仮説が浮かびました。
そこで、これまで男性だけ(未婚男性と、比較対象としての既婚男性)を調査してきたところを、今回初めて女性の調査を実施してみました。その上で、実に興味深いデータが得られましたのでご紹介します。
「誰にも頼らず生きていきたい」ソロ女とは?
「ソロ女」の定義は、以下のようにしました。首都圏在住の20~50代男女2万人をスクリーニング調査にかけ(本調査の有効回答は520、設問数は300問以上)、ソロ男の特徴である「私は束縛されないで自由に過ごしていきたい方だ」「私は(家族がいても)一人で過ごす時間を確実に確保したい方だ」「私は(家族がいても)誰かにあまり頼らず生きていける方だ」と思うかを尋ね、以上の3問全てに「そう思う」「ややそう思う」と回答した単身の独身女性を「ソロ女」としました。
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