男性の生涯未婚率が23.4%、女性は14.1%(配偶関係不詳を除く)――。
これは、10月末に発表された2015年の国勢調査確定値で明らかになった事実です。5年前の前回調査(男が20.1%、女が10.7%)と比較すると、男女ともに3%以上も上昇しており、過去最高です。
年代別に未婚率を見てみると、30代男性の未婚率だけ減少しています。特に35~39歳では、前回調査と比較して0.6ポイントも下がっています。しかし、20代と40代では男女ともに未婚率が相変わらず増え続けており、特に45歳以上の増加が顕著です。しかも、女性の場合は、20代~40代のすべての年代での上昇幅が男性よりも大きいのです。
つまり、20代のうちは、より結婚をしなくなる「晩婚化」が進行し、40代過ぎると今度は、もう結婚を諦めるという「非婚化」の方向にシフトしているといえます。
男性の生涯未婚率はナゼ女性の2倍も?
ところで、男性の生涯未婚率はなぜ女性の2倍もあるのだと思いますか?結婚は男女のマッチングです。有配偶人口は基本的に男女同数ですから、未婚人口もほぼ男女同数のはずだと思っていませんか?
それは大きな間違いです。未婚の男が余っているんです。それも相当な数。
そもそも、男子の出生率の方が高いのは、皆さんがご存知の通りです。そして、2015年の国際連合の推計によれば、世界の人口約73億人のうち、男性が50.4%、女性が49.6%で、ほぼ1%程度、実数にすると6000万人ほど男の人口の方が多いということになります。
ただ、日本の場合は、総人口1億2709万人に対して、男性6184万人、女性6525万人(2015年の国勢調査)となり、実は女性の方が多いのです。これは、女性の出生数が多いためではなく、女性の方が長生きだからです。
では、これを未婚者だけに限定して比較してみると、どうなるでしょうか。
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