能登地震で被災→全店舗再開で「懐かしい味が帰ってきた」 北陸で愛され半世紀の《690円らーめん》。「味噌か塩か」で県民性が出るワケ

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「8番らーめん」金沢駅店
金沢百番街あんとにある「8番らーめん」金沢駅店(写真はすべて筆者撮影)
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出張で地方に行く際に、「その土地ならではのグルメが食べたい!」と考える人は多いはず。しかし、個人経営の店は敷居が高いし、探すのも難しい…。そこで登場する選択肢が、ローカルチェーンだ。
本連載では、その土地で支持されているローカルチェーンを、出張者の目線で取材。「価格」「味の魅力」「主要駅からのアクセス」などからレポートしていく。
連載8回目は、北陸を拠点に活動するフリーランス記者・若林朋子が、金沢への出張時におすすめしたいチェーン店を紹介。北陸人なら1度は食べたことがある親しみやすい味が魅力の「8番らーめん」金沢駅店を訪れた。

「お腹すいたら、8番いこか」──北陸のソウルらーめんはいつも人生のそばにあった

「お腹減ったし、8番(ハチバン)でらーめんでも食べていこか」と人生で何度、言われたことだろう。

幼い日に母親から、中学・高校時代は部活動の仲間、サラリーマン時代は同僚から誘われた。今も時々、食べに行く。炒めた野菜をたっぷりのせた「野菜らーめん」は、味噌・塩・醤油・バターと四つの味があるので、毎日食べても飽きない。

北陸三県の平野部を走る国道8号沿いの石川県加賀市に1967年、1号店がオープンした。主要道路沿いに店舗を広げ、商店街や郊外(住宅街)にも出店したが、近年は北陸新幹線の延伸に伴って主要駅に新店舗を設けた。2015年にJRの金沢駅と富山駅に開店、2024年には福井駅にリニューアルオープンした。北陸3県民の生活に密着した8番らーめんは、観光・ビジネス客にも親しみやすい存在となってきている。

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