「お腹すいたら、8番いこか」──北陸のソウルらーめんはいつも人生のそばにあった
「お腹減ったし、8番(ハチバン)でらーめんでも食べていこか」と人生で何度、言われたことだろう。
幼い日に母親から、中学・高校時代は部活動の仲間、サラリーマン時代は同僚から誘われた。今も時々、食べに行く。炒めた野菜をたっぷりのせた「野菜らーめん」は、味噌・塩・醤油・バターと四つの味があるので、毎日食べても飽きない。
北陸三県の平野部を走る国道8号沿いの石川県加賀市に1967年、1号店がオープンした。主要道路沿いに店舗を広げ、商店街や郊外(住宅街)にも出店したが、近年は北陸新幹線の延伸に伴って主要駅に新店舗を設けた。2015年にJRの金沢駅と富山駅に開店、2024年には福井駅にリニューアルオープンした。北陸3県民の生活に密着した8番らーめんは、観光・ビジネス客にも親しみやすい存在となってきている。

















