「あの道路ヤバいって!」と関西・三重界隈が震撼…《事故発生率ナンバーワン》の自動車道「名阪国道」は、なぜ高速道路ではないのか?

交通量が多いのに高速道路ではない「名阪国道」。「中途半端な自動車道」になってしまった歴史的経緯とは?(写真:Hiroko/PIXTA)
運転技術に自信のある人でも、あまりのコンディションに「あ、もうダメだこれ」と何度も死を覚悟する……そんな道が、三重エリアに存在する。「名阪国道」だ。
前編では、通称Ωカーブや、天候が急変しやすい背景などを解説したが、ここで気になってくるのは「こんなに交通量が多いなら、名阪国道はなぜ高速道路として建設されなかったのか」ということだ。
最初からそれなりの仕様・広さで建設していれば、事故や渋滞の発生も少なかったのではないか、と思えるが……。
<高速ではない名阪国道 なぜ「中途半端な自動車道」に?

道の駅 針テラス内には、名阪国道の歴史を開設した展示物コーナーがある(筆者撮影)
名阪国道が高速道路として建設されなかった事情は複雑で、もはや「めぐり合わせ」としか言いようがない。
まず、名古屋圏と関西を結ぶ「名神高速道路」が、四日市・奈良まわりではなく岐阜県・関ケ原まわりで開通(1965年)してしまったことに始まる。
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