「あ、もうダメだこれ」と何度も死を覚悟…《事故発生率ナンバーワン》の自動車道「名阪国道」はどれぐらい危ない? 元営業マンが徹底解説!

カーナビに導かれるままに国道に迷い込んだら、そこはとんでもなく危ない道で、冷や汗が大量に流れる……そんな帰省を過ごす人が、この時期になると現れる。舞台は「名阪国道」だ。
いったん名阪国道に入り込むと、巨大な円を描くような「Ωカーブ」と急勾配、トラックが連なる渋滞、天候の急変などが待ち構える……死亡事故の発生率も、全国的に見ると、ずば抜けて高水準だ。
実は、この道路はパッと見で高速道路に見えて、ただの自動車専用道だ。三重県と関西を結ぶ大動脈・名阪国道は、なぜ中途半端なつくりになってしまったのか? その歴史をたどるとともに、実際に1000回以上走行した営業マン(筆者)と「安全で楽しく名阪国道を走行できる方法」を考えてみよう。
カーブが続く、10分も続く…名阪国道は「Ωカーブ」に要注意!
三重県・亀山IC~奈良県・天理IC間の73.3kmに及ぶ名阪国道で、なぜ事故・トラブルが多発するのか? 最大の理由は、もはやダンジョンともいえる、「線形の悪さ、ヤバさ」にほかならない。
特に道路として凶悪なのは、奈良県・天理東IC~福住IC間の難所「Ωカーブ」だ。は、約10kmにわたって道路がΩ(オメガ。ギリシャ文字)状にぐにゃっと折れ曲がり、約400mもの高低差があるため坂道が続く。
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