20~30代は横浜・野毛、60代以上は高尾、では40~50代は? 東京23区民が「休日にわざわざ出かけてお金を使う目的地」年代別ランキング全60地点

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南部市場
40〜50代の東京23区民を多く引き寄せたのはこの場所だった(写真:skyyokohma/PIXTA)

コロナ禍を経て、私たちの消費行動は大きく二極化した。日用品は近所のスーパーやECサイトで効率的に済ませる「効率消費」の一方で、特別な体験やこだわりの品を求め、時間やコストをかけてでも遠方へ足を運ぶ「目的来店」型の消費が増加している。

本稿では、人々が何を求め、どこを目的地としているのかに焦点を当て、「おでかけ消費」のトレンドについて調査した。具体的には、クレジットカードの決済データを用いて、東京23区の在住者が休日にどこでどんなものを買っているかを分析した。

「地域の特徴」をどのように算出したか

本題に入る前に、今回の分析で用いた指標を説明する。単純な売り上げ順位では大規模商業施設や駅が上位を占めてしまうため、「わざわざ足を運ぶ場所」を示すためのスコアとして、今回は「地域特化係数(LQ)」を採用した。

具体的には、東京23区在住者が休日に50キロメートル圏内で購入している平均的な業種割合と比べて、その場所でその業種を3キロ以上足を延ばして購買している人の割合がどれくらい高いか、を示す指標を算出し、最終的には偏差値に変換した。50キロ圏内としたのは、これ以上離れるとほぼ旅行消費になるためだ。

エリアについては、市区町村より細かい「大字(おおあざ)」レベルの住所で分析した。業種については「小業種」単位で集計を行った。また、今回の分析趣旨から、飲食や小売り、アパレル、娯楽などの業種のみを対象とし、大規模チェーン店、観光地、サービスエリアなどは除外した。

集計データはクレジットカードの決済データを用いたため、現金決済が多い業種は今回のランキングからは外れやすいことには留意していただきたい。なお、プライバシー保護のため、個人が特定されないよう統計化されたデータを使用している。

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