「子育て卒業後」ミニバンの次は何に乗る? 調査データから読み解く50代以降のクルマ選び

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子育てを終えた人たちはミニバンからどんなクルマに乗り換えているのか?(写真:プラナ / PIXTA)

子育て世代が選ぶクルマの定番といえば、ミニバンだ。しかし、子どもが成長して家族で出かける機会が減ってきたり、あるいは子どもが独り立ちしたりすると、ミニバンの広大な空間や乗車人数を持て余すようになってくる。

こうした、いわゆる“子育て卒業”のタイミングを迎えた人は、ミニバンの次にどんなクルマを選ぶのだろうか。今回は、子育てを卒業した人たちが、どのような車をどんな価値観で選択しているのかを分析する。

<分析対象条件>
・2020年以降に新車を購入した
・今回、購入したクルマのボディタイプは不問
・1つ前のクルマが「ミドルサイズ以上のミニバン」である
※具体的には「ヴォクシー」「ステップワゴン」以上で、コンパクトミニバンの「シエンタ」や「フリード」は含めない
<サンプル数>
20代:386名、30代:2388名、40代:6895名、50代:6930名、60代:3131名、70代以上:616名
データは市場調査会社のインテージが毎月約70万人から回答を集める、自動車に関する調査「Car-kit®」を使用する
【図表】今回の調査結果を先に見る

「子育て卒業層」とは何歳代か?

「子育て卒業層」は、実際のところどれぐらいの年齢になるのだろうか。決まった定義はないため、分析を進めるにあたり、今回のデータから定義をしておきたい。

「子どもの有無」のデータから、子育て卒業層となる「子どもはいるが同居していない」を見てみると、40代までは5%に届かないが、50代で19%と増えており、60代になると46%と一気に増加する。

一口に子どもといっても、未就学児や小学生と高校生や社会人では、ライフスタイルは大きく違う。高校生以上になれば、親と一緒にクルマで出かける頻度は自然と下がってくるものだ。それとともに、ミニバンに乗り続ける必要性も減少する。

そこで、「同居している子どもの年齢」を確認してみた。兄弟姉妹が複数いる場合、親が一緒に移動することが多いのは年下の子どもになるので、末子学齢のデータを紹介する。

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