セダンやスポーツカー、SUVなど、1990年代に人気を博したクルマは数多いが、個人的に思い入れが深いのが、トヨタ自動車のピックアップトラック「ハイラックス」だ。なにせ、88年登場の5代目から97年登場の6代目まで、合計3台を20年以上乗り継いだ愛車。
当然ながら数々の思い出があるのだが、なかでも一番印象に残っているのが、とにかく頑丈だったことと、アウトドアや雪道などで威力を発揮する高いオフロード性能だ。では、より具体的に、筆者はどんな点に心引かれていたのか、当時の思い出を振り返りながら紹介しよう。
ピックアップトラックが人気だった時代
ピックアップトラックとは、キャビンから後ろの部分が荷台(ベッド部と呼ぶ)になっている小型貨物自動車の一種。主に北米や東南アジア、アフリカや南米、中東などで人気が高く、海外では商用だけでなく、自家用乗用車として利用しているユーザーも多い。
たとえば、北米の中西部や南部などでは、ほぼ一家に1台といえるほど、かなりポピュラーな存在。現地では、フォードやダッジなどの現地メーカーが販売するモデルはもちろん、日本メーカーでもトヨタが「タンドラ」や「タコマ」、日産自動車が「タイタン」などといった海外専売モデルを展開している。


















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