
1990年代の日本車が世界で高騰している
1990年代。その時代を生きてきた人々にとってはつい昨日のことのように思えるかもしれないが、それはもうおおむね30年も前の昔話だ。そのころ日本で作られたクルマたちが、数年前から世界的に価格高騰して注目を集めている。
日本で生産され、日本でしか販売されなかったモデルはマニアの間で「JDM」(Japan Domestic Model)と呼ばれる。一部のマニアックなスポーツカーに限った話だが、現在、車種によっては新車時の数倍の値段が中古車に付く。
こうした現象の引き金となったのは、アメリカ運輸省(NHTSA)が定めた通称「25年ルール」だといわれる。新車登録から25年を経た車両は、連邦自動車安全基準(FMVSS)を満たさずともアメリカ国内に輸入して登録できると定められ、つまりこの基準を正式にクリアしていない右ハンドル車でも取引が容易になるのだ。
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