![1999年4月15日、新時代のリアルオープンスポーツカーとして登場したホンダ「S2000」](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/4/3/570/img_4303435c98a6cfccfbc7b4498e557ec9685613.jpg)
“オープンFRスポーツ”と聞くだけでワクワクするのは筆者だけではないだろう。クルマ好きならずとも、スポーツカーといえば真っ先に思い浮かべる開放的なスタイル――。その中で今回振り返るのは、ホンダが1999年に発売したオープンFRスポーツの「S2000」だ。
隆盛を極めた、ホンダスポーツの時代
![1990年9月13日に発売された初代NSX](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/b/3/570/img_b32521169c7978181fa2d48c4ae0def6216732.jpg)
ホンダは「今までにない世界第一級のスポーツカー」を目指し、1990年にミッドシップスポーツの「NSX」を世に送り出した。量産車として世界初のオールアルミ・モノコックボディをはじめ、280ps/7300rpmを絞り出す3.0L V型6気筒エンジンをミッドシップに搭載した和製スーパースポーツは、800万円という新車販売価格だった。
一方で1991年には、『ミッドシップ・アミューズメント』と銘打ち、速さではない、走る楽しさを前面に押し出したフルオープン2シーターミッドシップの軽自動車「ビート」を発売する。同年には名機B16B型エンジンを搭載したEG型「シビック」、1993年にはDC型「インテグラ」、そしてタイプRシリーズを発売し、1990年代には今でも名車と呼ばれるホンダのスポーツカーが次々と登場した。
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