それでも、5代目は10年近く乗り、1997年にモデルチェンジした6代目に乗り換えた。現行ハイラックスが2017年に13年振りに国内販売される以前、2004年まで日本で売られた最後のモデルだ。
角張った外観の5代目と比べ、フェイスデザインなどになだらかな曲線も取り入れたのが6代目。このモデルでは、トラックとしての機能を優先したビジネスユース(商用)仕様と、パーソナルユース(乗用)仕様の2シリーズでラインナップを構成。とくに、後者は、スタイルなどに北米などで人気の高いスポーツピックアップ的要素を加味したことが特徴だ。
なかでも、筆者が購入したエクストラキャブというグレードは、オーバーフェンダー付きのワイドボディを採用し、インパクト満点のスタイルを実現。また、2ドアながら後席に2名ぶんの補助シートを装備した仕様だ。筆者のように、バイクを積んで野山に遊びに行くような場合も、雨などで濡らしたくない荷物を室内に積載することが可能となった。
しかも、荷台長は先代のシングルキャブ・ロングボディ車と同等だから、オフロードバイクも余裕で積める。まさにスポーティなスタイルと高い積載性を両立したことで、個人的にも大満足のクルマだった。
ディーゼルエンジン+4WD性能に魅了された
エンジンは、先代と同じ3.0L・ディーゼルを搭載。低・中速トルクが豊かで、発進からのスムーズさなどは同等だったが、静粛性はかなりアップしていた。とくに昔のディーゼルエンジンは、アイドリング中でもガラガラといった音が気になるモデルも多かったが、6代目のエンジン音は、あまり気にならないレベルの音量だった記憶がある。
また、4WD性能の高さも魅力だった。筆者は、モトクロスのほかに、冬期はよくスノーボードに行っていた。そして、その際、冬タイヤとハイラックスの4WD性能はまさに無敵。深い雪道でも、高い走行安定性を発揮した。


















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