中国の自動車業界で、国内販売の不振と輸出の活況の落差が広がる「内冷外熱」が鮮明になっている。
中国汽車工業協会のデータによれば、2025年の国内市場の自動車販売台数は2730万2000台と前年比6.7%の増加にとどまった。それに対し、同年の輸出台数は709万8000台と同21.1%の大幅な伸びを記録。700万台の大台を初めて突破し、過去最高を更新した。
さらに月次データを見ると、「内冷外熱」の落差は25年の晩秋から急拡大したことがわかる。国内販売台数は同年11月に前年同月比4.4%のマイナスに転落した後、12月は同15.6%減、26年1月は同14.8%減と2カ月連続で2桁の落ち込みとなった。
対照的に、輸出台数は25年11月が前年同月比48.5%増、12月が同49.2%増、26年1月が同44.9%増と高い伸び率を維持している。その結果、1月の総販売台数(国内販売と輸出の合計)に占める輸出の比率は29%と、前年同月比9.6ポイント上昇した。
生産能力過剰で稼働率低迷
中国の自動車業界内では、国内販売の26年中の回復には期待できないという見方が主流になっている。(中国景気の全体的な減速を受けて)個人消費の低迷が続く中、(自動車の国内販売を底上げしてきた)中国政府が支給する「買い替え補助金」の効果が薄れてきたためだ。
需要を大幅に超える過剰生産能力を抱えた中国の自動車産業にとって、国内需要の低迷は生産ラインの稼働率がさらに下がることを意味する。
中国国家統計局のデータによれば、自動車製造業の25年の設備稼働率は73.2%だった。しかし、この数字は一定規模以上の大手企業を調査対象にしたものだ。
「操業停止やそれに近い苦況に陥っている中下位メーカーを含めれば、自動車業界全体の設備稼働率はずっと低い」と、ある自動車専門のアナリストは指摘する。





















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