なるほど、やっぱりそうか――。
新型「デリカミニ」を千葉県内の公道で走らせて、そして三菱自動車工業(以下、三菱)の関係者と意見交換して、そう感じた。
「やっぱり」と表現したワケは、大きく2つある。
ひとつ目は、デモグラだ。購入者の属性(デモグラフィック)のことである。
過半数が50代以上、最上級グレードは30%超
新型デリカミニは、発売前日の10月28日時点で1万台を超える受注を得ているが、年齢別構成を見ると、20代以下(6%)、30代(11%)、40代(18%)、50代(34%)、60代(23%)、そして70代以上(8%)と、50代以上が65%を占めるのだ。
デリカミニのメーカー希望小売価格は、最も安価なノンターボの「G 2WD」が196万4600円と全グレードの中で唯一200万円を切るが、主力の「T Premium DELIMARU Package」はノンターボの2WDでも264万9900円で、同ターボの4WDでは290万7300円となる。
このうち、初期受注でのグレード構成では、ターボ付きの最高値「T Premium DELIMARU Package・4WD」が33%と圧倒的で、その2WDが17%で続くという。
データには出てきていないが、純正アクセサリーも豊富なので新車時に装着するユーザーも少なくないだろう。
こうした“乗り出し300万円超え”の高級自動車の付加価値に理解があるのは、資金に余裕がありクルマに趣味性を求める中高年だということだろうか。また、男女比は「6:4」だという。
三菱といえば、「アウトランダーPHEV」やロングセラーの「デリカD:5」、さらにさかのぼると「ランサーエボリューション」や「パジェロ」といった「男のクルマ」というイメージが強いブランドだが、軽自動車とはいえこの男女比率は三菱としては珍しい。



















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