「子育て卒業後」ミニバンの次は何に乗る? 調査データから読み解く50代以降のクルマ選び

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購入車の具体的な車種についてもふれておく。上述のボディタイプ分布を表す形にはなるが、50代になると、20~40代ではほとんど上位に入っていないトヨタ「シエンタ」とホンダ「フリード」が、1位、2位となる。

この傾向は60代、70代以上でも続き、コンパクトミニバンがミニバンに慣れた人たちのちょうどいい受け皿になっていることがわかる。

60代以上になると、トヨタ「ルーミー」が3位に食い込んでくるのも特徴的だ。箱型のスライドドアでありながらボディサイズは大きくなく、その取り回しのしやすさが好まれているのだろう。

排気量ではどうだろうか。ボディタイプでは、年代が上がるにつれコンパクトなものが増えてくるので、排気量も自然と小さくなっている。

「1500cc以下」を足し合わせた部分を見てみると、40代は42%であるのに対し、50代:52%、60代:61%、70代以上:72%と上昇している。

20代、30代はラージサイズのミニバンであるトヨタ「アルファード」の割合が多く、そのほかトヨタ「ヴォクシー」、日産「セレナ」とミドルサイズが続くことからも、他の年代より排気量が相対的に大きくなっている。

2001cc以上のミニバンはほぼ「アルファード/ヴェルファイア」を指す(写真:トヨタ自動車)

50代で一気に変わるわけではないが、40代と比較すると、いわゆるダウンサイジングが進んでいるといえよう。

ダウンサイジングにともなう購入価格の差は?

次に、購入価格のデータを紹介する。こちらはカタログやオンライン見積りなどに記載されている金額ではなく、購入者が実際に支払った金額である。

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