2017年にワールドプレミアを果たし、翌年日本に上陸したフランスのスポーツカー、アルピーヌ「A110」の生産終了が発表された。
本国では来年6月に生産を終了する予定になっており、それに先駆けて11月27日、「BLEU ALPINE EDITION(ブルーアルピーヌエディション)」での今後についてアナウンスがあった。同時に、この日から最終限定車の受注を開始した。
現在、日本仕様で用意されるベースモデルの「A110」と「A110 GTS」が各30台、「A110 R70」が10台で、色はすべて、イメージカラーの「ブルーアルピーヌメタリック」だけになる。
内容は、ベースモデルがアルピーヌ伝統の軽さとしなやかさを重視した仕様なのに対し、GTSはかつてのGTとSを融合したモデルで、快適なシートと硬めの足回りを備える。
R70は、今年がアルピーヌ創立70周年であることを記念しており、レース仕様を思わせるハードな仕立てが特徴だ。
GTSとR70については、ボディやインテリアのカラーを自由に選べる注文生産の「アトリエアルピーヌ」も3月末まで受注を受け付けるものの、日本分の生産枠は決まっていて、上限に達し次第受け付け終了になる。
なので現行A110が欲しいという人は、早めに決断したほうが良いとは思うが、これでアルピーヌのブランドそのものが消滅するわけではない。
ヨーロッパではモーターで走るハッチバックの「A290」、クロスオーバーの「A390」がすでに発表されており、日本でも来年には導入される見込みだからだ。
モータースポーツについても同じで、F1や2025年10月の富士スピードウェイで優勝したWEC(世界耐久選手権)は、来年も活動していく。
アルピーヌはフランスの誇り
インポーター曰く、「これが終わりではなく新たな始まり」というように、アルピーヌはこれからも、フランスのスポーツカー代表として、歩みを続けていくと思っている。
というのも筆者は、1995年に一度、このブランドが表舞台から姿を消したあと、復活に向けてのプロセスを、いくつかのステージで目にしてきたからだ。
そこから感じ取れたのは、「アルピーヌはフランスの誇り」だという、この国の人たちの強い気持ちだった。



















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