「ボーっと生きてんじゃねーよ!」のフレーズでおなじみのNHKの人気バラエティ番組『チコちゃんに叱られる!』では、時折、高速道路がテーマになることがある。
2023年6月16日放送の「なぜ、高速道路のサービスエリアの駐車マスは斜めになっているのか?」というテーマの回では、筆者も解説者として出演した。この内容については、当連載でも「有料化も検討『SA/PAの駐車マス』巡る熱い議論」として取り上げている。
そんな中、今年11月下旬の放送で再び高速道路に関する話題が登場した。
「(一般道の案内標識は青色なのに)高速道路の案内標識が緑色なのはなぜ?」がこの回のテーマである。
番組では、日本で高速道路が初めて開通するにあたって標識の背景の色を何にするのか、「標識分科会」でさまざまな激論が交わされた様子を再現ドラマで伝えていた。
筆者撮影の写真を振り返ってみる
具体的には、当時最先端の高速道路ともいえるアメリカのインターステートハイウェイが採用していた緑色と、世界各国の高速道路のモデルとなったドイツのアウトバーンが採用していた青色のどちらにするか、である。60年以上前のエピソードだ。
その経緯を簡潔に伝えると、夜間ヘッドライトが当たったとき、青色も緑色に見えたことが決め手になり、緑色が採用されたとのこと。
一般道に青い標識が使われるようになったのはその後のことで、現在の白色ヘッドライトでは青色に照射しても色が変わらなくなったということも解説されていた。
また、言うまでもないことだが、この「色」は標識を塗りつぶす背景の色であり、文字は当時からほぼ白抜きとなっている。
さて、それでは現在、世界の高速道路ではどちらの色が主流なのだろうか。この20年ほどの間に走行した高速道路で自身が撮影した写真をチェックしてみた。
まずはアメリカと日本、いわば「日米同盟」側の緑色を採用している国や地域はどこだろうか。2019年に訪れたハワイで撮った写真を見ると、当然とはいえ、やはりアメリカ色の緑である。



















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