お盆休み期間の8月14日、横浜狩場郵便局(横浜市保土ケ谷区)に出向き、通常の消印とは異なる「風景印」という、周辺の風景が描かれたデザイン入りの消印を押してもらった。
見てわかる通り、印影の真ん中に首都高神奈川3号狩場線の本線料金所が、大きく描かれているデザインだ。高速の料金所がメインに描かれた風景印はめずらしく、高速道路ファンの筆者はワクワクさせられる。
横浜狩場郵便局でこの風景印が使用され始めたのは、2022年10月。局員と少し話したところ、狩場というと高速道路のイメージが強いため、このデザインになったとのこと。
この絵柄と同じ景色が見られる場所を教えてもらい、そこからの眺望を写真に収めた。風景印ではかなり近くに描かれている横浜ランドマークタワーは、実際には「遠望」というほどの距離感だった。
全国の「ほぼ半数」の郵便局に設置
風景印は、郵便物に貼られた切手に対し、適正な料金が納められたことを確認するとともに、その切手が二度と使われないようにするためのスタンプである消印の一種。
日本中の郵便局のほぼ半数(1万1千余局)に設置され、だれでもお願いすれば押印してもらうことができる。
デザインは、郵便局が立地する地域の名所や旧跡、アピールしたいものなどが描かれており、旅の記念として集めているマニアも一定数いる。筆者は、小学校高学年のころから集め始め、かれこれ50年ほど風景印と付き合っている。
2007年には、これまで実際に足を運んで集めた風景印を紹介する、『郵便局を訪ねて1万局 東へ西へ「郵ちゃん」が行く』という書籍を光文社新書から刊行したこともある。
この風景印、現地に出向かなくても、郵便で押印をお願いすることができるが、筆者は自分の足で郵便局を実際に訪れないと集めた気がしないので、結果として日本中の郵便局をめぐることになった。
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