郵便局は生活圏にもいくつもあるものだが、中には訪問にかなりの難行を求められるところもある。その最たるものが、富士山の山頂にある、その名も「富士山頂郵便局(富士宮市)である。
筆者は10年ほど前に富士登山を敢行したが、その主たる目的は富士山頂郵便局の風景印を“制覇すること”であった。
ほかにも、小笠原村の父島に小笠原郵便局、母島に母島簡易郵便局があり、片道24時間の船旅で小笠原諸島を訪れて両方の郵便局の足跡を印した。郵便局は、このように離島も含めた全国津々浦々にあるので、完全踏破しようとすると鉄道の“全線完乗”よりも難易度が高い。
高速道路が描かれる風景印
さて、全国に1万種類以上もある風景印のデザインを見てみると、横浜狩場郵便局と同様に、高速道路やその施設が描かれているものがいくつもある。
インターチェンジがしっかりと描かれているのが、山口県の大内郵便局(山口市)。中国自動車、山口IC(インターチェンジ)の様子が大きくデザインされている。一緒に描かれる人形は、山口市の伝統工芸品である大内人形だ。
東京都の足立西加平郵便局(足立区)も、デザインの中心は首都高6号三郷線の加平ランプである。らせん状にループを描く独特の形状をしており、それが風景印のメインのデザインとなっている。
名古屋平田郵便局(名古屋市西区)の風景印には、「平田」とインターチェンジ名もわかるように高速への入り口が描かれている。一見、都市高速へのランプのようにも見えるが、名古屋第二環状道(名二環)の平田ICである。
同じ愛知県の一宮中島郵便局(一宮市)でも、簡略化されたイラストで高速のICが大きく描かれている。東海北陸道の一宮木曽川ICだ。
ほかにも、愛知県には小牧郵便局(小牧市)や名古屋落合郵便局(名古屋市北区)、名古屋東片端郵便局(名古屋市東区)などに、ICやJCT(ジャンクション)が描かれた風景印がある。
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