
5月中旬、縁あってNEXCO東日本の道路管制センターを見学する機会を得た。
筆者はこれまで、一般公開されているNEXCO中日本の「コミュニケーション・プラザ川崎」(道路管制センターに加えて、高速道路の紹介やARによる体感ができる展示施設)や期間限定で一般公開しているNEXCO西日本の「茨木技術研修センター」などを見学した経験がある。

鉄道や航空といった交通機関では、駅員、車掌、グランドスタッフ、キャビンアテンダント(CA)など、そこで働く人を身近に感じることができるが、高速道路従事者の姿を見かける機会は少ない。
サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)は身近であっても、働いている人のほとんどはNEXCO各社と直接関係のない運営会社やテナントのスタッフのことが多いし、料金所もほとんどがETC利用となり、料金収受員と接することもほぼなくなった。
そう考えると、NEXCOや関連会社のスタッフが働いている姿は、想像しにくいのではないだろうか。
正確な場所を明らかにしないワケ
鉄道では、さいたま市(大宮)や京都市(梅小路)、北九州市(門司港)などに鉄道博物館があり、船舶の博物館(東京都品川区の「船の科学館」など)も航空関連の博物館(埼玉県所沢市の「所沢航空発祥記念館」など)も我が国には存在する。
しかし、「道路博物館」「ハイウェイ博物館」のような施設は、ないといっていいだろう。そうした意味で、高速道路の安全を支える現場を見られるのは、仕事の理解を深めるという意味でも貴重である。

NEXCO東日本にも、道路管制センターと総合技術センターがあるが、実はどちらもコミュニケーション・プラザ川崎ように一般公開はしていない。
どこにあるかさえ積極的にPRしていないので、知らない人がほとんどではないだろうか。
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