大阪・関西万博「アクセスの悪さ」は本当か? バスで行く万博「1970年 大阪万博」当時を回顧しながら実証+オススメ紹介

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5月28日に訪問した万博会場。平日にもかかわらず一般入場者が12万5000人となった(筆者撮影)
5月28日に訪問した万博会場。平日にもかかわらず一般入場者が12万5000人となった(筆者撮影)

5月下旬、開幕から1カ月半ほど経って、ようやく大阪・関西万博の会場を訪れる機会を得た。

大阪・夢洲で開催中の万博は開幕以前からアクセスの悪さが話題になっていた。

鉄道でアクセスできるのは、大阪メトロ中央線のみ。この夢洲駅が東ゲートに直結しており、ここはいつも混雑している。

一方、西ゲートには大阪市内や近郊からのシャトルバス、あるいは少し離れたところに設けられた専用駐車場からのバスの乗降場があるが、バスは原則予約制だし、駐車場のほうは駐車料がかなり高いこともあって、常に空いているといわれている。

にぎわうベルギー館付近(筆者撮影)
にぎわうベルギー館付近(筆者撮影)

今回、京都市内や大阪市内にも所用があったので、筆者も往路は大阪メトロを利用して訪れたが、実は全国から万博会場に直行する高速バス路線(主に夜行)が開設されており、一定の利用者がある。

今は特に大阪市内のホテル代が高騰していることもあり、宿泊費用を浮かせるために高速バスが重宝されているようだ。

ちなみに訪問した日の夜は、会場に近い大阪市内のビジネスホテルに泊まったが、1泊シングルで1万4000円ほどであった。

これまでなら8000円を下回るような全国チェーンのビジネスホテルでもこの価格にまで値上がりしているので、夜行バスの貴重さがわかる。

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仙台からの最安交通費は0泊3日で1万2000円

2025年5月末時点で最も長距離を走る路線は、「ジャムジャムエクスプレス」の「仙台~京都~大阪梅田~USJ~大阪万博線」だろう。

このバスは仙台駅東口を20時30分に発車し、途中、京都駅、梅田、USJへ寄って、万博会場前に翌9時40分に到着するダイヤである。片道の最安値は、現時点でチェックすると6000円。

大屋根リングから見下ろした西ゲート前のバス乗り場(筆者撮影)
大屋根リングから見下ろした西ゲート前のバス乗り場(筆者撮影)

帰路もこのバス便(会場20時20分発)を使えば、0泊3日で交通費1万2000円程度、宿泊費不要で万博をほぼ丸1日楽しめる計算だ。

ジャムジャムエクスプレスはこのほか、西船橋、東京、大宮、横浜、浜松、豊橋、名古屋、広島、福山からも万博会場行きの高速バスを運行している。

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