
アウディジャパンが、ポルシェと共同開発したプラットフォーム(車台)を採用する新世代EV、「アウディQ6 e-tron(イートロン)」を2025年3月に日本導入した。
4770mmの全長に2895mmのホイールベースの組み合せ。BEV(バッテリー駆動EV)のメリットである、パワートレインのコンパクト化とそれにともなうパッケージのよさが光る。
居心地のよさは、乗り味からも感じられた。

大容量バッテリー搭載と高出力も特徴であるが、一方でたっぷりとした駆動トルクは、大排気量エンジン車を連想する“ゆったりした走行感覚”も味わわせてくれる。
「完全電動化」の方針は変えない
アウディは電動化に熱心で、「2033年までに(本国)ラインナップを完全電動化する方針は変わらない」と広報担当者はいう。
この方針は日本法人も同様で、これまでも「サステナブル・フューチャーツアー」を展開。
たとえば、北海道の風力発電施設など、アウディとして応援したい脱酸素の取り組みを、メディアを通して紹介してきた。
いま、世界的にBEVのセールスがやや下降ぎみである。それでも、アウディ本社は開発の手綱をゆるめるつもりはないようだ。背景にはどんな意図があるのだろう。
クルマのベースといえるプラットフォームは、PPEと名付けられた最新世代。2024年の「A6 e-tron」を皮切りに展開し、同年に登場した新型ポルシェ「マカンElectric」も同じPPEを使う。

ポルシェとアウディに加え、ほかのフォルクスワーゲングループのブランドも、同様にPPEベースの電動車を送り出すといわれている。
「PPE、そしてそれを採用するQ6 e-tronシリーズは、後続のアウディ電動モデルの基盤となります。私たちは中期的にすべての主要セグメントで電動モデルを提供することに向け、決定的な一歩を踏み出しているのです」
アウディジャパンでは、AUDI本社のゲルノート・デルナー(Gernot Döllner)CEOの談話を、上記のとおり発表している。
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