アウディが「もっとも重要なセグメント」とする「プレミアムミッドクラス」に向けて、「Q6 e-tron(イートロン)」を発表。2024年3月にお披露目され、6月にスペイン・ビルバオで、ジャーナリスト向け試乗会が開催された。
PPEというポルシェとも共用するプラットフォームが、キーとなる技術だ。しかし、アウディは、「ポルシェとは一線を画している」とする。それはなんだろうか。
新型車ラッシュを巻き返す
アウディはこれまで「技術による先進」をスローガンに掲げるだけあって、新しい技術の導入に積極的なメーカーというイメージが強かった。ピュアEVのSUV「e-tron」の市場導入は2019年だ。
このところ、競合の新型車ラッシュに圧されていた感があったが、ここにきて「ついに大きな市場を対象にしたQ6 e-tronで巻き返しにきた」と、ドライブして私は思った。
前述のPPEとは、「プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック」と呼ばれる新世代のBEV(バッテリー駆動のピュアEV)のために開発されたプラットフォームだ。
今年1月に登場したポルシェの新世代「マカン」と共用し、100kWhの大容量プリズム型リチウムイオンバッテリーを搭載して、前後に1基ずつのモーターを搭載する全輪駆動であることもポルシェと共通。
しかし、アウディは「自社に期待されるキャラクターを大切にしています」と、プロダクトマネージャーのクリスチャン・シュタインホルスト氏は試乗会場で語った。
「私たちにとって、もっとも重要なのは、プレミアム・ミッドクラス・セグメントです。そのため、私たちはそのセグメントに最適なクルマを提供するために、独自の味付けを施しています」
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