新型アウディ「Q6 e-tron」は何が新しいのか? ポルシェ共通プラットフォームで目指す独自性

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Q6 e-tronのボディサイズは、全長4771mm×全幅1939mm×全高1648mmで、全長は「Q4 e-tron」よりも約20cm長く、「Q8 e-tron」よりも13cm短い。それをシュタインホルスト氏は、「全長、全高、全幅は完璧な寸法」とする。 

「このクルマの対象はカップルや若い家族で、日常的な使い勝手を求めつつも、妥協のないテクノロジーとパフォーマンスを求める人たちです」

遠くから眺めるとたくましいフェンダーの膨らみに気がつく(写真:アウディジャパン)
遠くから眺めるとたくましいフェンダーの膨らみに気がつく(写真:アウディジャパン)

若い人が乗るには決して安くない価格になりそうなQ6 e-tronだが、それはともかく、Q6 e-tronにおける“アウディらしさ”とは、担当者の言葉を借りて説明すると、以下のようになる。

「Effortless:さりげなさ」「Precise:正確さ」それに「Controlled:制御された」。

エフォートレスとは、気象条件によらない運転のしやすさ。プリサイスは、操舵に対するクイックな挙動。そして、コントロールドは、路面をしっかりグリップするボディコントロール、となる。もうひとつのセリングポイントは、バッテリー充電性能。

一充電あたり最大625kmの航続可能距離をもち、270kWの急速充電ステーション(日本にはない)が使え、10%残量の場合、10分間の充電で255kmの走行が可能となるそうだ。

長野県の山奥を連想させるルートをドライブ

試乗コースは、ビルバオからサンセバスチャン(の端っこ)まで。最短では70kmほどだが、あえて山岳路なども使い、100kmを優に超える距離を走破した。山道はうっそうとした林の中を行き、道の幅員は狭く、長野県の山奥を連想させる。

あえてこの山道が選ばれた理由が、乗ってみてわかった(写真:アウディジャパン)
あえてこの山道が選ばれた理由が、乗ってみてわかった(写真:アウディジャパン)

2893mmものホイールベースを持つクルマを振り回すには、とても楽しいとは言えないコースだったが、「アウディのDNAにあるドライビング性能の高さを体験してもらうために設定したコース」というのが、前出のシュタインホルスト氏による説明だ。

私が乗ったのは、Q6 e-tronと、さらにパワーが上がりスポーティな味付けが濃くなった「SQ6 e-tron」の2台。

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