高性能車に新たな刺客、「N」とは一体何者なのか? 間もなく発売ヒョンデ「IONIQ 5 N」の超実力

✎ 1〜 ✎ 82 ✎ 83 ✎ 84 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
IONIQ 5の高性能モデルとして日本に導入されるIONIQ 5 N(写真:ヒョンデ・モビリティ・ジャパン)
IONIQ 5の高性能モデルとして日本に導入されるIONIQ 5 N(写真:ヒョンデ・モビリティ・ジャパン)

ピュアEVにさほど興味が持てない人も、このクルマには一度、乗ってみるべし。

そう言いたくなる「IONIQ 5 N(アイオニック・ファイブ・エヌ)」が、ヒョンデ・モビリティ・ジャパンの手により、2024年6月5日から販売開始されることになった。

AMGやMのような高性能モデル

IONIQ 5 Nは、かなりユニークな製品だ。サーキット走行を視野に入れたバッテリー駆動のEV(BEV)という、世界でも類のないコンセプトで開発されている。

「しかし」と、私は思った。巨額であろう開発費の投入は、もう少しBEV市場が熟成してからでもよかったのではないか。

もうひとつの疑問は、ヒョンデ・モビリティ・ジャパンの市場戦略だ。これまで「IONIQ 5」と「コナ」というファミリー向けの2モデルで展開してきた日本市場。そこへいきなり(という感じで)0-100km/h加速わずか3.4秒という、超がつくほどの高性能をウリにしたIONIQ 5 Nを投入する理由はどこにあるんだろう。

モダンでオシャレなIONIQ 5から一変してスパルタンな雰囲気をまとう(写真:ヒョンデ・モビリティ・ジャパン)
モダンでオシャレなIONIQ 5から一変してスパルタンな雰囲気をまとう(写真:ヒョンデ・モビリティ・ジャパン)

IONIQ 5 Nの「N」は、ヒョンデがR&Dセンターを置くナムヤン(Namyang)と、開発テストを行うドイツ・ニュルブルクリンク(Nuruburgring)の頭文字から名付けられた同社のモータースポーツ部門であり、ヒョンデの高性能仕様のサブネーム。トヨタのGR、メルセデス・ベンツのAMG、BMWのMのようなものだと、思ってもらえればいいだろう。

【写真】まるでレースカー!超スパルタンな「IONIQ 5 N」の内外装
次ページまるでレースカーのような内外装 
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事