バイクからトラックまで乗り物見聞録的2024総括 ロールス・ロイスからコンセプトカーまで試乗

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ロールス・ロイス初のBEV(電気自動車)となる「スペクター」。価格は4800万円からスタート
ロールス・ロイス初のBEV(電気自動車)となる「スペクター」。価格は4800万円からスタート(写真:ロールス・ロイス・モーター・カーズ)
ポストコロナ期やEV(電気自動車)の普及、さらに年末には本田技研工業と日産自動車の経営統合検討など、歴史的な変化が起きた2024年。今年の顔となる1台として、日本カー・オブ・ザ・イヤー2024-2025にはホンダ「フリード」が選ばれた。そんな2024年に純粋に乗って楽しかったクルマ、さらに2025年に注目すべきクルマを「東洋経済オンライン自動車最前線」の書き手たちに独断と偏見で選んでもらった。

2024年もたくさんの乗り物たちに試乗した。交通コメンテーター・西村直人が注目したのは、新型四輪車、プロトタイプの四輪車、新型大型トラック、新型二輪車、プロトタイプの二輪車、特定小型原付だ。

【写真】4800万円超のロールス・ロイスからGRカローラ、コンセプトモデルに大型トラック、さらに二輪まで2024年の試乗を振り返る(37枚)

ロールス・ロイス「スペクター」

ロールス・ロイス「スペクター」と筆者
ロールス・ロイス「スペクター」と筆者(写真:三木宏章)

2023年6月に日本で発表されたロールス・ロイス初のBEV「スペクター」(4800万円~)に、2024年4月、公道で試乗した(東洋経済オンライン「ロールス・ロイス初BEV『スペクター』にある安心感」)。最大の特徴は、内燃機関エンジンを搭載している既存のロールス・ロイスと同じ走行性能をBEVで実現したことだ。どんな場面でも車内は静寂が保たれ、優雅に、そして滑らかに走る。

駆動方式は4WD。前後輪それぞれに同期型電動駆動モーターが備わる。駆動モーターは前:190kW/365N・m、後:360kW/710N・mを発揮するが、システムとしての出力/トルクは430kW/900N・mの内燃機関に相当する値(詳細は非公開)になるよう緻密に制御される。

搭載する2次バッテリーは102kWhで、充電時間は195kWのDC(高速充電)では34分間で10→80%までの充電が可能で、100km走行ぶんの充電ならば9分以内で完了する。一充電あたりの走行可能距離はWLTP値で530kmだ。

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