プラグインハイブリッド(PHEV)のSUV、三菱自動車「アウトランダーPHEV」の改良型が、2024年10月31日に発売された。主な改良点は、走りや内装を含めた質感向上と、バッテリーの一新によるバッテリー走行距離の伸長。
プラグインハイブリッドがトレンド化する前に、PHEV一枚看板でやってきた三菱の製品戦略の成否はいかほどのものだろうか。
性能アップにとどまらない改良内容
アウトランダーが日本で登場したのは、2005年のこと。アウトランダーPHEVは、2代目となったときの2012年12月に設定され、現在は第2世代ということになる。当初は不具合の報告もあったが、三菱は着実に改良を加え、信頼性アップに努めてきた
今回のマイナーチェンジの眼目は、プレミアムSUV市場において、アウトランダーPHEVの足場をしっかり固めることにある。
方策のひとつは、駆動用バッテリーの性能アップ。バッテリーを従来のパウチ型からボックス型にすることで冷却効率を高めて性能を上げ、満充電での走行距離をおよそ20km延ばした。これにより、WLTCモードでのEV走行換算距離は、100km超になっている。
加えて下記が、2024年10月のマイナーチェンジの眼目だ。
・乗り心地と走りのためのサスペンションとタイヤの最適化
・インフォテインメントシステム用モニターの大型化
・コネクテッド機能の拡充
・シートベンチレーション採用
・ヤマハと共同開発のオーディオ搭載
・最上級ブレード「P Executive Package」新設
アウトランダーPHEVは、先代から好感を持てるクルマだった。それは、今の世代も同様。プラグインハイブリッドによるスムーズな加速感と、大きめの車体からくる乗り心地のよさが好印象だ。
グレードは「M」にはじまり、「G」「P」、それに「P Executive Package」で構成。ベーシックなMは5人乗りのみで、ほかの上級グレードは3列シートの7人乗りも選べる。私が乗ったのはPの7人乗りだ。
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