2024年11月に、私はニュージーランドで、最新のレクサス車を運転する機会を得た。
なんでわざわざニュージーランド?と尋ねると、日本の広報の責任者は「レクサスはクルマとともに経験を提供するブランドですから」と答えた。そんなことを言う自動車メーカーなんて、めったにない。どういうことだろう?
乗ったのは、日本ではまだ本格的な販売が始まっていないSUVの「GX」、コンパクトな「LBX」、2024年に発売されて高い人気を集める「LBX Morizo RR」、それにミニバン型リムジンとでもいうべき「LM」だ。
走ったのは、ニュージーランドのサウスアイランド、緯度の高いところにあるクイーンズタウン。山が多くて氷河湖があって、景観がよく、ドライブに楽しい土地だ。
あらゆる道を走破するSUV、レクサスGX試乗
レクサスGXは、クロスカントリー4WD車にふさわしいラダーフレームを備えた車体が特徴。リアサスペンションには、やはり本格的な“脚”がよく伸びるリジッド方式を採用している。
レクサスは、一方で、オンロードでの快適性も重視。そこでGXには「E-KDSS」なる電子制御スタイビライザーを装着している。オンロードでは左右のサスペンションを締結して直進安定性を高め、悪路では締結を解除し、左右のサスペンションがより自由に動けるようにする。そのため、悪路でも車輪の接地性が確保され、走破性が高まる。
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