悪路をこなしつつ、オンロードでの快適性を追求するというのがGXの開発コンセプトというだけあって、クイーンズタウン近郊の未舗装路で山を登ったときも、舗装された屈曲路が続く道を走ったときも、加えて町中でも、オールマイティな性能を味わわせてくれた。
乗ったのは、ひと足先にデリバリーが始まっているアメリカ市場向けのモデル。日本のファンはいつクルマが届くのか、やきもきしているので、ちょっと得した気分になったのと同時に「申し訳ないです」とここで言っておきたい気分になった。
標準車と限定車、2台のレクサスLBXを比較試乗
LBXは、1.5リッター3気筒エンジンを使ったハイブリッドモデル。いわゆる「Bセグメント」に属する、レクサス最小のハッチバックだ。現地でのドライブは、荒涼たる山の中を抜けていくクラウンレンジを通って、湖沿いのリゾート、ワナカへ。帰りはワインで知られるギブストンバレーを経由。
素直な操縦性と、加速が欲しいというときのモーターアシストが適切で、期待以上に活発な走りが楽しめた。後席スペースは限られているが、日本の市街地では扱いやすく、評価する人が多いというのにうなずける。
ファントゥドライブという点では、LBX Morizo RRがダントツ。私にとって、クイーンズタウンでのドライブが初試乗だった。1.6リッター3気筒と小さな排気量のエンジンだが、徹底的にチューンされている。
最高出力は標準モデルの67kW(+モーター65kW)に対して234kW、最大トルクは120Nm(+モーター185Nm)に対して400Nmと、だいぶ違う。4輪駆動で、変速機も、8段オートマチックか6段マニュアルかを選べる。
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