
ランボルギーニの新型スポーツカーが「テメラリオ」だ。2024年10月に東京で大々的なお披露目が行われたのも記憶に新しい。
続いて、2025年7月にポルトガルでテストドライブすることができた。舞台は、かつてF1グランプリレースも開催されていたエストリル・サーキットだ。
テメラリオは、ベストセラー「ウラカン」の後継車にあたる。といっても、変更点は多い。
なめらかな表面をもつボディデザインは、そのひとつ。六角形のモチーフが各所に用いられているのも、特徴だ。

全長は、ウラカンが4459mmでテメラリオは4760mm。ホイールベースは2620mmに対して2658mmだ。
もっと大きな違いはパワートレイン。ここに、新世代ランボルギーニ車たるテメラリオの存在価値が潜んでいる。
V10からV8へ、そして「HPEV」へ
ウラカンのエンジンといえば、5.2リッターV型10気筒。2023年まで製造されていたアウディ「R8」と共用のエンジンだ。
一方、テメラリオのエンジンは、まったくの新開発となる4.0リッターV型8気筒が用意された。
しかも、プラグインハイブリッド化されている。ランボルギーニでは「PHEV」ならぬ、「HPEV」と呼ぶ。なんでだろうと思ったら、「ハイパフォーマンスEV」の頭文字なんだそうだ。

上級車種「レヴエルト」のエンジンは12気筒で、かつプラグインハイブリッド。3車種で構成される同社のラインナップにおいて、もう1台のランボルギーニであるSUV「ウルス」もいまはPHEV化されている。
ランボルギーニは「ディレッツィオーネ・コル・タウリ」なる製品の電動化戦略を2021年に発表。2024年のおわりまでに、ラインナップをすべて電動化するという内容だ。テメラリオの登場により、それが守られたことになる。
電動化の目標は、排出ガスの量を抑え、環境負荷を低減すること。加えて、テメラリオでは、高性能化にも役立てられている。
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