ターボチャージャーの使い方も、ユニークだ。先述のとおり、超がつく回転域から効き始めるだけでなく、排圧をコントロールする機能もそなわる。
2.5バール(250キロパスカル)もの最大ブースト圧を持つターボのすごさがわかるのは、「ローンチコントロール」使用時だ。

ボタンでシステムを起動。ブレーキペダルを左足で踏み込んだ状態で、右足でアクセルペダルを床まで踏み、そこでブレーキペダルから足を離す。
クルマはまさに矢のように飛び出していき、変速を自動で行いながら、400mぐらい走ったところで時速150kmに達した(距離はちょっとあいまい)。
ホームストレッチの始まりあたりで行ったが、そのままどんどん加速してあっという間に第1コーナーにたどり着く。
「テメラリオには、いろいろな“遊び方”があるんです」と、同乗してくれたランボルギーニのテストドライバーがいう。

レヴエルトとテメラリオ、明確な個性
テメラリオには、標準モデルと軽量化を行った「アレジェリータ」が用意される。
アレジェリータ仕様では、サスペンションシステムも(さらに)強化されている。

シートはやはり、サーキットが似合いそうな軽量タイプ。車重は標準モデルより25kg軽いそうだが、それ以上にチューニングの度合いが強い。
個人的な好みでいうと、アレジェリータの強烈な加速とコーナリング感覚が印象的だった。
とはいえ、これは2台を比べたからであって、標準モデルで満足できない人はいないのではないか。
2台とも価格は未公表。ただし、アレジェリータを選ぶと、価格はレヴエルト(日本では6500万円超)に近づくようだ。
そうなると、12気筒のレヴエルトに目がいきがちかもしれない。ただし、テメラリオはこのクルマにしかない個性がある。

モーターを積極的に使った、左右輪の駆動力を調整してのスポーティな走りは、テメラリオとレヴエルトで異なる。
2台のスポーツカーをきちんと作り分けているランボルギーニの戦略。新エンジン開発などお金をしっかりかけて、次世代へ向かっているのだ。
全長×全幅×全高:4706mm×1996mm×1201mm
ホイールベース:2658mm
車重:1690kg
パワートレイン:V型8気筒3995.2ccエンジン+電気モーター(プラグインハイブリッド)
駆動用バッテリー容量:3.8kWh
システム最高出力:677kW/9000~9750rpm
最大トルク:730Nm/4000~7000rpm
変速機:8段デュアルクラッチ
駆動方式:全輪駆動(前輪はモーター駆動)
最高速:時速343km/h
0-100km/h加速:2.7秒
乗車定員:2名
価格:未公表
問い合わせ:ランボルギーニ・ジャパン
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