V8+モーターの超パワー!ウラカン後継「テメラリオ」はランボルギーニが考える個性の塊だ!

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ターボチャージャーの使い方も、ユニークだ。先述のとおり、超がつく回転域から効き始めるだけでなく、排圧をコントロールする機能もそなわる。

2.5バール(250キロパスカル)もの最大ブースト圧を持つターボのすごさがわかるのは、「ローンチコントロール」使用時だ。

ローンチコントロールを使えば0-100km/h加速はわずか2.7秒(写真:Automobili Lamborghini)
ローンチコントロールを使えば0-100km/h加速はわずか2.7秒(写真:Automobili Lamborghini)

ボタンでシステムを起動。ブレーキペダルを左足で踏み込んだ状態で、右足でアクセルペダルを床まで踏み、そこでブレーキペダルから足を離す。

クルマはまさに矢のように飛び出していき、変速を自動で行いながら、400mぐらい走ったところで時速150kmに達した(距離はちょっとあいまい)。

ホームストレッチの始まりあたりで行ったが、そのままどんどん加速してあっという間に第1コーナーにたどり着く。

「テメラリオには、いろいろな“遊び方”があるんです」と、同乗してくれたランボルギーニのテストドライバーがいう。

インテリアの素材やカラーは車体色と同様、豊富に用意されている(写真:Automobili Lamborghini)
インテリアの素材やカラーは車体色と同様、豊富に用意されている(写真:Automobili Lamborghini)

レヴエルトとテメラリオ、明確な個性

テメラリオには、標準モデルと軽量化を行った「アレジェリータ」が用意される。

アレジェリータ仕様では、サスペンションシステムも(さらに)強化されている。

アレジェリータにはチタンマフラーなども装備される(写真:Automobili Lamborghini)
アレジェリータにはチタンマフラーなども装備される(写真:Automobili Lamborghini)

シートはやはり、サーキットが似合いそうな軽量タイプ。車重は標準モデルより25kg軽いそうだが、それ以上にチューニングの度合いが強い。

個人的な好みでいうと、アレジェリータの強烈な加速とコーナリング感覚が印象的だった。

とはいえ、これは2台を比べたからであって、標準モデルで満足できない人はいないのではないか。

2台とも価格は未公表。ただし、アレジェリータを選ぶと、価格はレヴエルト(日本では6500万円超)に近づくようだ。

そうなると、12気筒のレヴエルトに目がいきがちかもしれない。ただし、テメラリオはこのクルマにしかない個性がある。

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モーターを積極的に使った、左右輪の駆動力を調整してのスポーティな走りは、テメラリオとレヴエルトで異なる。

2台のスポーツカーをきちんと作り分けているランボルギーニの戦略。新エンジン開発などお金をしっかりかけて、次世代へ向かっているのだ。

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<ランボルギーニ テメラリオ>
全長×全幅×全高:4706mm×1996mm×1201mm
ホイールベース:2658mm
車重:1690kg
パワートレイン:V型8気筒3995.2ccエンジン+電気モーター(プラグインハイブリッド)
駆動用バッテリー容量:3.8kWh
システム最高出力:677kW/9000~9750rpm
最大トルク:730Nm/4000~7000rpm
変速機:8段デュアルクラッチ
駆動方式:全輪駆動(前輪はモーター駆動)
最高速:時速343km/h
0-100km/h加速:2.7秒
乗車定員:2名
価格:未公表
問い合わせ:ランボルギーニ・ジャパン
【写真】ウラカン後継「テメラリオ」進化した内外装(100枚!)
小川 フミオ モータージャーナリスト

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おがわ ふみお / Fumio Ogawa

慶應義塾大学文学部卒。複数の自動車誌やグルメ誌の編集長を歴任。そのあとフリーランスとして、クルマ、グルメ、デザイン、ホテルなどライフスタイル全般を手がける。寄稿媒体は週刊誌や月刊誌などの雑誌と新聞社やライフスタイル誌のウェブサイト中心。

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