【ヤマハの次世代バイク電動化は全方位戦略がカギ】2輪の世界でBEVもHEVもPHEVも、すべての選択肢を残す必要性

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ジャパンモビリティショーで展示されたヤマハの次世代バイク「プロトBEV」「プロトPHEV」「プロトHEV」の3台
ジャパンモビリティショーで展示されたヤマハの次世代バイク「プロトBEV」「プロトPHEV」「プロトHEV」の3台(写真:ヤマハ発動機)

カーボンニュートラル実現に向け、2輪車の電動化モデルなども徐々に注目を集める中、ヤマハ発動機(以下、ヤマハ)が開発中の次世代バイクを発表した。100%電動モーターで走るフルカウルスポーツの「プロトBEV」、大型バイク向けプラグインハイブリッドモデルの「プロトPHEV」、ミドルクラス・スクーター向けのハイブリッドモデル「プロトHEV」の3タイプだ。

いずれも、特性こそ違うが、電動車ならではの長所を持つことは同様。しかも、2輪車としての走る楽しさも、従来のエンジン車とは一線を画すフィーリングを味わえるというのがこれら3モデルだ。では、実際に、各モデルには、より具体的にどんな特徴や魅力があるのだろうか。3モデルが出展された「ジャパンモビリティショー2025」で、実際に現車を確認しながら取材してみた。

【写真】ジャパンモビリティショー2025でヤマハが展示した「プロトBEV」「プロトPHEV」「プロトHEV」の3台(23枚)

スーパースポーツ相当の電動バイク「プロトBEV」

プロトBEVのスタイリング
プロトBEVのスタイリング(写真:筆者撮影)

まずは、フルカウルスポーツの「プロトBEV」。このモデルは、エンジン車でいえば、600cc~1000ccのスーパースポーツに相当する大型バッテリー搭載のBEVだ。

ちなみにスーパースポーツとは、世界最高峰の2輪車レース「MotoGP」などへの参戦で培った技術を投入した市販車のこと。公道はもちろん、サーキットなどにも対応する高い動力性能と、俊敏なハンドリングなどが魅力だ。ヤマハの既存モデルでは、1000cc・4気筒の「YZF-R1/R1M」を筆頭とするYZF-Rシリーズがそれにあたる。

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