【ヤマハの次世代バイク電動化は全方位戦略がカギ】2輪の世界でBEVもHEVもPHEVも、すべての選択肢を残す必要性
このモデルが採用するシステムは、エンジンと2基のモーターで構成する。モーターの1つは車輪の駆動、もう1つのモーターはエンジンと直結しており、発電を行う役割を担う。また、エンジンは、駆動用モーターへ電力を供給する発電用と、車輪を駆動させる走行用といった2つの役割を持っている。
各ユニットのパワーなど詳細なスペックはこれも未発表。走行に関する主な特徴は、まず、モーターとエンジンの駆動を自動で切り替えるモードでは、スタートはモーターのみで駆動するEV走行を実施。減速時には回生ブレーキが働き、バッテリーが充電される。走行開始後は、バッテリー残量に応じてエンジンが始動して発電を実施。中速・高速域では、駆動力をモーターから効率のいいエンジンに切り替えて走行することで、高い燃費性能とスムーズな走りを両立する。
燃費と楽しさを両立するギミック
さらに、このモデルには、ブースト走行という機能もある。これはアクセル操作に応じて、エンジン駆動時にモーターの駆動力もプラスされるもので、2つの走行モードを用意する。まず、「デュアルブースト走行」では、エンジンと後輪軸の駆動用モーターが同時に作動。さらに加速力がほしい場合は「トリプルブースト走行」を選択すると、発電用モーターのパワーも駆動力に加わる。とくに、トリプルブースト走行時は、まるでモーターに引っ張られていくかのような新感覚の加速フィールを味わえるという。
加えて、独自のパワー&エネルギーマネジメント技術により、高い燃費性能も実現。同車格のガソリン車との比較で燃費を35%以上(WMTC2-2モード値)も向上可能としている。



















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