【ヤマハの次世代バイク電動化は全方位戦略がカギ】2輪の世界でBEVもHEVもPHEVも、すべての選択肢を残す必要性
まさに、バイクの楽しさと環境性能を高次元で両立しているのがこのモデル。ほか2モデルと同様、こちらも実用化の時期などは未発表だが、市販化が実現すれば、どんなモデルに仕上がるのかが気になるところだ。
開発の目的
以上、ヤマハが開発中の次世代バイク3モデルの概要だ。同社が、こうしたさまざまなパワートレインを研究している背景には、マルチパスウェイという考え方を採っていることが挙げられる。これは、トヨタなども推奨しているもので、市場や地域のエネルギー事情、またバイクやクルマの使われ方などに応じてBEVやPHEV、HEVなど多様な選択肢を用意するというものだ。
ヤマハの開発者によれば、次世代バイクの主流がどんなタイプになるのかは「まだまだ読めない」こともあり、現時点では「どんなパワートレインなのか、さまざまな検証を行っている段階」だという。しかも、4輪車と違い、2輪車はユーザーが楽しみのために乗る「ファン領域」も大きい。実用性より趣味性のウエイトが高いモデルが多いのだ。そのため、パワートレインなどの味付けなどは、より難しくなるという。
たしかに、商用バイクを除く多くの乗用モデルは、オンロードからオフロード、ツーリングからサーキット走行まで、多様な趣味のニーズに対応させるため、スタイルや装備、排気量などもかなり幅広くなっている。燃費がよく、エコなだけではダメ。まさに、「楽しくなければバイクじゃない」といった世界なのだ。そんななかで、ヤマハが、近い将来、どのような電動車のラインナップを揃えてくるのかも注目だ。
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