
中国の電池業界で最大手の寧徳時代新能源科技(CATL)の“独り勝ち”が続いている。同社が7月30日に発表した2025年上半期(1~6月期)決算では、売上高が1788億9000万元(約3兆7010億円)と前年同期比7.3%増加。純利益は304億9000万元(約6308億円)と同33.3%の大幅増益を達成した。
CATLはEV(電気自動車)やPHV(プラグインハイブリッド車)向けの車載電池と、(再生可能エネルギー発電の電力を一時的に蓄える)蓄電システム用電池の両方で世界トップの市場シェアを持つ。
車載電池も蓄電システムも好調
「上半期は車載電池と蓄電システム用電池のビジネスが世界的に拡大し、わが社の業績を押し上げた」。同社は決算報告書の中でそう述べた。
韓国の市場調査会社SNEリサーチのデータによれば、2025年1月から5月までの期間に全世界で販売されたEVおよびPHVは合計約752万台と、前年同期比32.4%増加。それらに搭載された車載電池は(容量ベースで)401.3GWh(ギガワット時)と、同38.5%増加した。
蓄電システム用電池の市場も急拡大している。イギリスの市場調査会社Rho Motionのデータによれば、2025年上半期に全世界で新設された蓄電システムの設備容量は合計86.7GWhに上り、前年同期比54%の増加を記録した。
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