レクサスRZ「2年で大幅改良」とF SPORT追加の真意

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「RZ」は2023年にレクサス初のBEV専用車として登場したモデル(写真:Lexus International)
「RZ」は2023年にレクサス初のBEV専用車として登場したモデル(写真:Lexus International)

レクサスが新型「RZ(アールズィー)」を2025年3月に発表。7月にテストドライブするチャンスがあった。

2023年に発売されたBEV(バッテリー駆動EV)のRZ。プラットフォームをはじめ、バッテリー、パワートレイン、足まわりなどに大きく手が入れられている。

なぜ、レクサスは2年で、RZの大きな変更に踏み切ったのだろう。

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メカニズムにおける凝り方は、「RZ550e F SPORT」なる新設定の車種に集約されているといってもよい。

シリーズ中もっともパワフルなモデルで、前後にモーターを搭載。全輪駆動で、システム最高出力300kWを発生する。

ちなみに、コアモデル(ベースモデル)といえるのが「RZ350e」で、こちらはモーター1基の前輪駆動。システム最高出力は165kWだ。

2台の間に全輪駆動の「RZ500e」があり、こちらの最高出力は280kWにとどまる。

新基軸「ステアバイワイヤ」

RZ550e F SPORTの特徴は、パワーだけでない。注目すべき新技術は「ステアバイワイヤ」システム。モーターを使ったステアリングシステムで、物理的なステアリングシャフトがない。

くるくると回す必要がないため、ステアリングホイールは航空機の操縦桿のような形状(写真:Lexus International)
くるくると回す必要がないため、ステアリングホイールは航空機の操縦桿のような形状(写真:Lexus International)

航空機の操縦桿のようなステアリングホイールを動かすと、センサーが角度と速度を感知して、操舵輪を動かすモーターに信号を送るシステム。

私は以前、このステアバイワイヤシステムを搭載したプロトタイプをテストコースで試運転したことがある。

エンジニアが目指したのは、「手を離さずUターンできる」という点で、プロトタイプ車の最大操舵角は150度。

腕を大きく動かさずにUターンできてしまったのには、ほんとに驚いた。

【写真】2トーンのボディカラーも魅力的な「レクサス RZ」のスタイリングを見る(15枚)
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