【12年ほど前まで生産が続けられていた名車ワーゲンバス】ブラジルで作り続けられていたフォルクスワーゲン「トランスポーター」の詳細に迫る

1970年代に欧米はもちろん、日本でも大ヒットした「ワーゲンバス」、通称「タイプ2」が、じつはつい12年ほど前までブラジルで生産されていたことをご存じだろうか。
2013年まで製造されていたタイプ2
ドイツのフォルクスワーゲンが約70年前に販売を開始したワンボックス型の商用バンで、正式名称「トランスポーター(Transporter)」。その2代目となるタイプ2は、丸みのある可愛らしいデザインや、小粋で使い勝手のいいボディなどが特徴。レトロなアメリカのカルチャーやクルマなどの愛好家を中心に、現在も多くのファンを持つ名車だ。
そんなタイプ2だが、本国ドイツでは1979年に生産を終了した。だが、フォルクスワーゲンのブラジル現地法人では、その後も南米向け仕様車を継続生産。2013年の生産終了まで、「コンビ(Kombi)」の愛称で販売していたという。そして、そんなタイプ2の最終仕様が「T2コンビ・ラストエディション」。当時、1200台のみ作られたという激レアなモデルだ。
ヒストリックカーの展示会「オートモビル カウンシル 2025」(2025年4月11~13日・幕張メッセ)には、そんな「最後のタイプ2」を三重県のクラシックカー専門店「ヴィビンテージ宮田自動車」が出展。税込み780万円もの高価格が付いていたにもかかわらず、イベント初日にすぐさま商談が入ったという、マニア垂涎の注目モデルを取材してみた。
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