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政治・経済・投資 #小幡績教授のアフターエコノミクス

金融は経済の発展にとって重要ではなくなったのに、死なないどころか世の中をいっそう振り回すのはなぜか

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いまや株価は唯一の通信簿(撮影:梅谷秀司)
  • 小幡 績 慶応義塾大学大学院教授
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金融が現代の経済において重要でなくなったのはなぜか。

今週も、また、別の学会で、清滝信宏先生とご一緒させていただいたのだが、編集者が前回、変なタイトルを付けたために(ノーベル経済学賞候補〈世界の清滝教授〉に居酒屋でケンカを売る…)、話しかけることはもちろんできず、話しかけられることにおびえて過ごすことになった。本来なら、むしろ、議論をする絶好のチャンスなのにだ。

もちろん、それができなかったのは、タイトルのせいだけではなく、小幡理論が、議論を挑むには心許ない状況だからで、来年までには、ある程度、世に問うことができるもの(居酒屋レベルプラスアルファ)にしなくてはならない。

金融が経済において重要でなくなった理由は単純だ。

一言でいえば、資本制約がなくなったからである。

もう一言いえば、ケインズの予言がようやく実現したからである。

つまり、ケインズが「一般理論」で予言したように、健全な経済が発展していけば、まもなく資本蓄積は十分となり、「利子生活者の安楽死」という世界がやってくる。つまり、資本が十分に存在し、希少でなくなり、資本の価格はゼロ、となる。つまり、利子率はゼロになり、利子で食べてはいけなくなるのである。

資本が余り、資本家の利益はなくなった

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