知り合いに、親のお金で一生食べていける人が何人かいる。自分で働いて稼ぐ必要がないのだ。私のように、必死で働かないとすぐに生活費に困る人間からすると、なんともうらやましい存在だ。そういう人たちは、いったいどんなふうに一生を送るのか?
みんな、余裕があるから大学まで出ている。複数の大学を卒業している人もいる。しかし、卒業後に就職はしない。まあ、それはそうだろう。で、どうするかというと、やっぱり趣味に生きる。読書をしたり、さらに翻訳までしたり、音楽を聴いたり、さらに楽器まで作ったり。翻訳しても楽器を作っても、それを売ろうというような考えはない。ただ自分の楽しみとしてやっている。だから、「売れるようにしなければ」というような邪心がまったくなく、その創作物はじつに趣がある。売文を書く者には、まぶしすぎるほどだ。
しかし、彼らもけっきょくのところ、そうして何か仕事のようなことをするのだ。そして、どんどん打ち込むようになる。まったくそういうことをせず、ただ遊び暮らす人もいるのだが、不思議に身をもちくずしやすい。お酒とか薬とか異性関係とか。
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