「小惑星探査」や「火星移住」などのニュースから、UFO、宇宙人の話題まで、私たちの好奇心を刺激する「宇宙」。だが、興味はあるものの「学ぶハードルが高い」と思う人も少なくない。
知らなくても困らない知識ではあるが、「ブラックホールの正体は何なのか」「宇宙人は存在するのか」など、現代科学でも未解決の「不思議」や「謎」は多く、知れば知るほど知的好奇心が膨らむ世界でもある。また、知見を得ることで視野が広がり、ものの見方が大きく変わることも大きな魅力だろう。
そんな宇宙の知識を誰でもわかるように「基本」を押さえながら、やさしく解説したのが、井筒智彦氏の著書『東大宇宙博士が教える やわらか宇宙講座』だ。「会話形式でわかりやすい」「親子で学べる」と読者から称賛の声が届いている。
その井筒氏が、謎だらけの不思議な天体「ブラックホール」について解説する。
何でも吸い込む「天体のラスボス」
誰でも一度は耳にしたことのある「ブラックホール」。いったい、その正体は何なんでしょうか?
今回は、「天体のラスボス」ともいえるブラックホールについて、お話ししていきたいと思います。
ブラックホールは、重力が強すぎて光さえも逃れられない天体です。
何でも吸い込み、吸えば吸うほど吸引力が増していきます。
光さえも逃れられないので、見た目は真っ黒。まるで宇宙にぽっかり穴が空いたように見えるので、「黒い穴」を意味して「ブラックホール」と呼ばれています。
ブラックホールでは、重力が強すぎるあまりに、常識を超えた出来事がたくさん起きます。
ここでは、ブラックホールの持つさまざまな魅力を「七不思議」としてまとめてご紹介します。
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