恒星の最期には「3つの結末」がある
夜空にきらめく星々は、永遠に輝きつづけるように思われますが、じつは、寿命があります。
恒星は、人間と同じように一生があり、「生まれて」「一人前になって」「老いて」、やがて「死」を迎えるのです。
「成人の星」は、中心部で核融合反応が起こり、光と熱を発します。
「老人の星」になると、外側で核融合反応が起こるようになり、ぶくぶくと膨らんでいきます。膨らむと表面温度が低くなり、赤みを帯びます。この年老いた恒星を専門用語で「赤色巨星」や「赤色超巨星」といいます。
太陽も寿命を迎えると、巨大化します。地球を飲み込むXデーがいつ来るのかは、以前の記事(「【Xデーはいつ?】地球を飲み込む『太陽の巨大化』)をご覧ください。
太陽が老いると、炭素や酸素などの元素がつくられます。太陽よりももっと重い恒星が老いると、炭素や酸素だけでなく、マグネシウム、ケイ素、鉄などの元素がつくられます。
「老人の星」にやがて訪れるのが「死」です。
どんな最期を迎えるのかは、「成人の星」のときの体重次第。次の「3つの結末」のいずれかを迎えることになります。体重によって死に方が決まるとは、ドキッとしますね。
1 白く小さい燃えかすが残る→白色矮星(はくしょくわいせい)
2 大爆発して、硬い芯が残る→中性子星(ちゅうせいしせい)
3 大爆発して、空間に穴があく→ブラックホール
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