「小惑星探査」や「火星移住」などのニュースから、UFO、宇宙人の話題まで、私たちの好奇心を刺激する「宇宙」。だが、興味はあるものの「学ぶハードルが高い」と思う人も少なくない。
知らなくても困らない知識ではあるが、「ブラックホールの正体は何なのか」「宇宙人は存在するのか」など、現代科学でも未解決の「不思議」や「謎」は多く、知れば知るほど知的好奇心が膨らむ世界でもある。また、知見を得ることで視野が広がり、ものの見方が大きく変わることも大きな魅力だろう。
そんな宇宙の知識を誰でもわかるように「基本」を押さえながら、やさしく解説したのが、井筒智彦氏の著書『東大宇宙博士が教える やわらか宇宙講座』だ。「会話形式でわかりやすい」「親子で学べる」と読者から称賛の声が届いている。
その井筒氏が、アインシュタインの「相対性理論」について解説する。
絶対的でなく“相対的”だから相対性理論
年末年始はまとまった時間がとれるため、以前から気になっていた事柄をじっくりと学んでみたくなる時期です。
そんななか、アインシュタインの「相対性理論」について興味を持っている方もいるかもしれません。
相対性理論は、私たちが当たり前だと思っていた常識が根底からくつがえるような理論です。そして、いまのところ、この理論は正しいということが数々の実験から実証されています。
今回は、この相対性理論のエッセンスを、難しい数式は使わずにわかりやすく解説していきます。
相対性理論の肝をひと言でいえば、「空間も時間も絶対的なものではなく、それぞれの置かれた状況によって変化する相対的なもの」ということです。
「絶対的でなく相対的」なので「相対性理論」っていうんです。でも、これってどういうことでしょう?
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