「小惑星探査」や「火星移住」などのニュースから、UFO、宇宙人の話題まで、私たちの好奇心を刺激する「宇宙」。だが、興味はあるものの「学ぶハードルが高い」と思う人も少なくない。
知らなくても困らない知識ではあるが、「ブラックホールの正体は何なのか」「宇宙人は存在するのか」など、現代科学でも未解決の「不思議」や「謎」は多く、知れば知るほど知的好奇心が膨らむ世界でもある。また、知見を得ることで視野が広がり、ものの見方が大きく変わることも大きな魅力だろう。
そんな宇宙の知識を誰でもわかるように「基本」を押さえながら、会話形式でやさしく解説したのが、井筒智彦氏の著書『東大宇宙博士が教える やわらか宇宙講座』だ。
その井筒氏が「太陽の寿命と巨大化、それに伴う地球の運命」について解説する。
太陽はいずれ死ぬ? 地球は大丈夫?
私たちの生活に欠かせない存在「太陽」。
そもそもどうしてあんなに明るく、あたたかいのでしょうか。エネルギーは切れたりしないのでしょうか?
じつは、太陽が寿命を迎える過程で、地球が飲み込まれてしまう可能性が危惧されています。
いったい、どういうことなのでしょうか?
「太陽の終わりに何が起きるのか」を知るためには、まわりにある惑星や太陽の輝きのしくみについて知っていく必要があります。さっそく見ていきましょう。
太陽と、太陽の重力に影響を受けて動く天体をひっくるめて「太陽系」といいます。そのなかにある大きくて丸い天体を「惑星」といいます。
太陽系の惑星は全部で8個。
小学生のころ、呪文のように「スイ・キン・チ・カ・モク……」と唱えていた人も多いのではないでしょうか。
この呪文は、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星のことで、ご存じの通り、8個の惑星の頭文字を太陽から近い順番に並べたものです。
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