「動物を駆除すると『同じ目に遭わせてやる』といった批判コメントがつき、“もう辞めたい”と泣いて落ち込みました」
そう話すのは、現役女性猟師で登録者約18万人の「Nozomi's狩チャンネル」のYouTuber・Nozomiさんだ。
もともとは東京で営業職に就いていたが、2018年に茨城県へ移住し、狩猟免許を取得。19年から自身のチャンネルで実際の狩猟の様子や、狩猟に関する情報発信をし、講演やメディア出演も多数の「狩猟インフルエンサー」である。
なぜ彼女は、なり手が減っている猟師の世界に飛び込み、その様子を伝えているのか。
女性猟師が考える「クマ被害」の現状
近頃、クマによる人身被害や農作物・家畜の被害が連日ニュースになっている。
自衛隊や警察も出動し、11月14日には政府が「クマ被害対策パッケージ」を発表する事態となるなど、国家規模で対策に乗り出しているが、一方で、いまだ「クマを駆除するな」という声もある。
この状況を、現役猟師はどう見ているのか。
Nozomiさんは普段、罠と猟銃でイノシシやカモなどの駆除を行っている。人間と野生動物が共生するための手段として、「住み分け」が重要だと話す。
「現在、人間は食物連鎖の頂点にいます。クマなどの害獣を根絶やしにしようとするのではなく、管理するという考えで、生息している場所を把握して、住み分けられる仕組みができればいいのではないでしょうか」



















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