「獣を殺すな!」「同じ目に遭わせてやる」「メイクするのは命への冒涜」と苦情が相次ぎ…それでも《現役・女性ハンター》が"狩猟を辞めない"理由

✎ 1〜 ✎ 23 ✎ 24 ✎ 25 ✎ 26
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
女性ハンター
猟師と農家、ヨガインストラクターにYouTuberと四足のわらじで活躍するNozomiさん(写真:Nozomiさん提供)

「動物を駆除すると『同じ目に遭わせてやる』といった批判コメントがつき、“もう辞めたい”と泣いて落ち込みました」

そう話すのは、現役女性猟師で登録者約18万人の「Nozomi's狩チャンネル」のYouTuber・Nozomiさんだ。

もともとは東京で営業職に就いていたが、2018年に茨城県へ移住し、狩猟免許を取得。19年から自身のチャンネルで実際の狩猟の様子や、狩猟に関する情報発信をし、講演やメディア出演も多数の「狩猟インフルエンサー」である。

なぜ彼女は、なり手が減っている猟師の世界に飛び込み、その様子を伝えているのか。

女性猟師が考える「クマ被害」の現状

近頃、クマによる人身被害や農作物・家畜の被害が連日ニュースになっている。

自衛隊や警察も出動し、11月14日には政府が「クマ被害対策パッケージ」を発表する事態となるなど、国家規模で対策に乗り出しているが、一方で、いまだ「クマを駆除するな」という声もある。

この状況を、現役猟師はどう見ているのか。

Nozomiさんは普段、罠と猟銃でイノシシやカモなどの駆除を行っている。人間と野生動物が共生するための手段として、「住み分け」が重要だと話す。

「現在、人間は食物連鎖の頂点にいます。クマなどの害獣を根絶やしにしようとするのではなく、管理するという考えで、生息している場所を把握して、住み分けられる仕組みができればいいのではないでしょうか」

【写真を見る】「カッコよすぎる!」普段は“ヘルシー美女”なNozomiさんが猟銃や猟具を構え…《現役・女性ハンターとしての姿》(13枚)
次ページ耕作放棄地がに増えている
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事