学校司書が憂う「読書量の二極化」、年間300冊と0冊の差は〇〇に…スマホ世代の中学生にこそ必要?図書室を"居場所"として整える仕事のリアル

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図書室の司書が本を並べるイメージ
公立中学校で約10年間、図書事務補助員を務める杉山さん(仮名)が気になっているのは「読書量の差が広がっていること」(画像: アン・デオール / PIXTA)
人間誰しも、愚痴を聞いてほしいときもあれば、喜びを分かち合いたいときもある。それは学校の教員も同じだ。つらい経験に共感したり、笑い話にほっこりしたり、はたまた、成功体験をシェアしたり――、そんな学校現場の知られざる「リアル」をお届けしていく。
今回話を聞いたのは、約10年間、複数の公立中学校で学校司書(司書資格を持たない図書事務補助員)として、学校図書館の運営を行ってきた杉山香織さん(仮名)。年々、子どもたちの「読む力」が低下しているのをひしひしと感じるという。教員とは違う立場だからこそ見えてきた、いまの中学生たちの世界に触れた。
【エピソード募集中】本連載「教員のリアル」では、学校現場の経験を語っていただける方を募集しております(記事は仮名、詳細は個別取材)。こちらのフォームからご記入ください。
プロフィール
投稿者:杉山香織さん(仮名)
年齢:40代
勤務先:公立中学校

図書室で感じる「子どもの読書離れ」

「学校の図書室は、本を読む場所である前に、子どもたちの居場所であってほしい」

そう語るのは、公立中学校で図書室の運営を行う学校司書の杉山さんだ。司書資格は持っていないが、臨時職員の立場で約10年間、杉山さんは図書室で中学生たちと向き合い続けてきた。

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「気になっているのが、読書量の差がどんどん広がっていること。年間の貸出数が0冊の子もいれば、年間300冊の子もいます。中間層はあまりいないですね。読書量の多寡は、話すときの語彙力や構成力に表れてくると感じます。

昨日のできごとを表現力豊かに話してくれる子もいれば、“昨日、YouTubeであれ見たよ”で話が終わってしまう子もいる。“なんか”や“みたいな”といった言葉を多用している子もいれば、状況を具体的に説明できる子だなという印象を持つ子もいます」

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