教員志望の学生「知識がなさすぎる」、探究重視で知識を軽視…"大学の教職課程"への強烈な危機感

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大学の授業の様子
今、中教審でも教職課程を見直す方向で議論が進められている(写真:A_Team / PIXTA)
人間誰しも、愚痴を聞いてほしいときもあれば、喜びを分かち合いたいときもある。それは学校の教員も同じだ。つらい経験に共感したり、笑い話にほっこりしたり、はたまた、成功体験をシェアしたり――、そんな学校現場の知られざる「リアル」をお届けしていく。
今回お話を聞いたのは、大学で教職課程の授業を担当している長野寛さん(仮名)だ。教員を目指す学生を指導する長野さんが今、危機感を感じているのが学生たちの知識量の低下と自分で考える力の弱さだ。教員に必要な力が十分でないまま教員採用試験に合格し、学校現場に立つことになる教え子もいる。“教員養成の現場のリアル”を語ってもらった。
【エピソード募集中】本連載「教員のリアル」では、学校現場の経験を語っていただける方を募集しております(記事は仮名、詳細は個別取材)。こちらのフォームからご記入ください。
【プロフィール】
投稿者:長野寛さん(仮名)
年齢:30代
勤務先:大学

教員志望の学生の知識不足に危機感

中学・高校で国語教員として勤務した経験を持つ長野寛さんは今、大学で教職課程の授業を担当する非常勤講師として働いている。大学で接した学生たちのある姿に、長野さんは衝撃を受けた。

「驚いたのが、学生たちのあまりの知識のなさです。中学校で習う基本レベルのことを聞いても、返ってくるのは『わかりません』という返事か、的外れな回答。僕が教えているのは本気で教員を目指す学生なのに、です」

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例えば、戦争や原爆被害にまつわる作品に話が及んだ時のこと。学生たちは、終戦時期も、原爆投下地やその日付も知らなかったという。こういった学生たちの「基本的な知識・情報の欠如」は、どの分野・単元でもみられたと話す。

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